大坑おおあな)” の例文
そこの床几しょうぎから数歩をへだてた地上を今、数名の足軽たちが、鋤鍬すきくわを持って、大坑おおあなを掘りにかかっていた。あなのまわりには高く土が盛り出されていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とりでのうち二ヵ所ほどに大坑おおあなを掘らせ、あちこちのかばねをみなその中へ運ばせる。もちろん敵方の死骸も拾い残さない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちに、討取った敵の首級何万を検し大坑おおあなへ葬った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)