“大喇叭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおらっぱ42.9%
おおラッパ14.3%
おほらつぱ14.3%
チューバ14.3%
テューバ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この過程を二三度繰り返して、最後の幻覚からび醒まされた時は、タンホイゼルのマーチで銅鑼どらたた大喇叭おおらっぱを吹くところであった。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その背後うしろ大喇叭おおラッパたばにして、天に向けたような聴音器が据えつけられていたのだった。夜に入ると、この聴音器だけが、飛行機の在処ありかを云いあてた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大喇叭おほらつぱひなびたるわらひしてまたもいどめば
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
馬を洗う音や、曲奏の大喇叭チューバの音。エルムの新芽の鮮緑がパッと天幕に照りはえ、四月の春の陽がようやく高くなろうとするころ、サーカスのその日の朝が目醒める。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
海霧ガスの騎行に光が失せて、大喇叭テューバのような潮鳴りが、岬の天地を包み去ろうとするとき、そのところどころの裂目を、鹹辛しおから疾風はやてが吹き過ぎて行くのだが、その風は氷のように冷たく
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)