唐皮からかは)” の例文
唐皮からかはの花のあひだに止まれる鸚鵡あうむ、(横あひより甲比丹かぴたんに)うそですよ。甲比丹! あの人のは頭痛ではないのです。
長崎小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
薄暗き硝子ガラス戸棚の中。絵画、陶器、唐皮からかは更緲さらさ牙彫げぼり鋳金ちうきんとう種々の異国関係史料、処狭きまでに置き並べたるを見る。初夏しよかの午後。遙にちやるめらの音聞ゆ。
長崎小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)