“牙彫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げぼり52.6%
げぼ21.1%
げちょう15.8%
けぼり5.3%
けばり5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう一つ、三日前に八五郎が、この脇差と牙彫げぼりの根付を一つ、十両で吉三郎に売ったそうだ。少しわけがあって、それを返して貰いたいんだが」
石川光明という牙彫げぼりの名人で、当時既に牙彫りでは日本で一、二を争う人となっていた人であったのです。
展覧の方は今日のように硝子箱ガラスばこに製品を陳列するなどの準備などは無論なく、無雑作なやり方ではあったが、牙彫げちょうの製品はかなり出品があって賑やかであった。
「もう一つ、三日前に八五郎が、この脇差と牙彫けぼり根附ねつけを一つ、十兩で吉三郎に賣つたさうだ。少しわけがあつて、それを返して貰ひたいんだが」
「それと氣の付いた御家人喜六と唐人お勇が、吉三郎如きに大事の手形を取られちやかなはないから、鮟鱇あんかう河豚ふぐと言つて食はせ、實は毒酒で殺して死骸から牙彫けばりの手形を拔いたのだよ」