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咎人
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とがにん
ふりがな文庫
“
咎人
(
とがにん
)” の例文
まるで
咎人
(
とがにん
)
が申開きをするようだなと、話しながら自分でも苦々しい気がしたが、おすえの顔は見るまに明るく、いきいきとしてきた。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それが、
何故
(
なぜ
)
かというと、三誠社という
馬車
(
うまぐるま
)
を扱う大きな運送店があって、その前身が、伝馬町の大牢の、
咎人
(
とがにん
)
の引廻しの
馬舎
(
うまや
)
だったというのだ。
旧聞日本橋:02 町の構成
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
◎
伊賀
(
いが
)
の
上野
(
うえの
)
は旧
藤堂
(
とうどう
)
侯の領分だが藩政の頃
犯状
(
はんじょう
)
明
(
あきら
)
かならず、
去迚
(
さりとて
)
放還
(
ほうかん
)
も為し難き、俗に
行悩
(
ゆきなや
)
みの
咎人
(
とがにん
)
ある時は、
本城
(
ほんじょう
)
伊勢
(
いせ
)
の
安濃津
(
あのつ
)
へ
差送
(
さしおく
)
ると
号
(
ごう
)
し
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
それは、月番のときは、大抵毎日のように、
咎人
(
とがにん
)
の顔を見ているために、自然その人間の
容貌
(
ようぼう
)
とその人間の性格とを、比較して考えるようになったのである。
奉行と人相学
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
坊主とも道士ともつかない変な頭になってしまった。お前は自業自得で仕方がないが、巻添えを食ったわたし達をどうしてくれるんだえ。活き腐れめ、
咎人
(
とがにん
)
め
風波
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
惨苦そのもののごとき農民に雑り、総帥めかしく采を揮うこと、後ろめたく良心に恥ずるの、一揆嗷訴もさることながら、それ以上に勢い
逸
(
はや
)
らば、
咎人
(
とがにん
)
いよいよ多く出で
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
言うに言われぬ
訳
(
わけ
)
あって、夫殺しの
咎人
(
とがにん
)
と、
死恥
(
しにはじ
)
曝
(
さら
)
す身の因果、ふびんと
思
(
おぼ
)
し一片の、
御回向
(
ごえこう
)
願い上げまする、世上の娘御様方は、この駒を見せしめと、親の許さぬいたずらなど
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
咎人
(
とがにん
)
だよ、あれは。ろくなことを、しやしない。要らないことを、そそのかして、さうしてまたのこのこ、平気でここへ押しかけて来て、まるで恩人か何かのやうに、あの、きざな口のきき
様
(
やう
)
つたら。
火の鳥
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
婦女
誘拐罪
(
ゆうかいざい
)
。
咎人
(
とがにん
)
だよ、あれは。ろくなことを、しやしない。
火の鳥
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“咎人”の意味
《名詞》
咎 人(とがにん)
罪を犯した人。
(出典:Wiktionary)
咎
漢検1級
部首:⼝
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“咎”で始まる語句
咎
咎立
咎徴
咎目
咎申付