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和泉橋
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いずみばし
ふりがな文庫
“
和泉橋
(
いずみばし
)” の例文
ぴたりとそこの
和泉橋
(
いずみばし
)
の上に立ち止まると、くぎづけになったようにたたずんだまま、しんしんとまた考えこみました。
右門捕物帖:37 血の降るへや
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
近いところ
筋違橋
(
すじかいはし
)
外と
和泉橋
(
いずみばし
)
の
御救小屋
(
おすくいごや
)
へ流れ込む人の数を見ねえ、一杯ずつ粥を施すんだって容易のことじゃねえ
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
和泉橋
(
いずみばし
)
時代に金を貸して遣った学生に
猪飼
(
いかい
)
と云うのがいた。身なりに少しも構わないと云う風をして、素足に足駄を
穿
(
は
)
いて、左の肩を二三寸高くして歩いていた。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
しかもいうところの
片側
(
かたがわ
)
町であった。反対の側は神田川で、今、
銀鱗
(
ぎんりん
)
を立てながら、大川のほうへ流れている。下流に橋が見えていたがそれはどうやら
和泉橋
(
いずみばし
)
らしい。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
左は土手、右は
籾倉
(
もみぐら
)
の淋しいところを通って行くと、
和泉橋
(
いずみばし
)
の土手には一個所の辻番があります。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
神田柳原、
和泉橋
(
いずみばし
)
たもと、柳森稲荷に新店が出来たから、ひとつ景気をつけに行こうではごわせんか。祝儀だけよぶんに飲めましょう。
拙
(
まず
)
くいっても手拭いぐらいはくれます。
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
一体この堤の草は近所の大名屋敷や旗本屋敷で
飼馬
(
かいば
)
の料に刈り取ることになっていまして、筋違から
和泉橋
(
いずみばし
)
のあたりは市橋
壱岐守
(
いきのかみ
)
と富田
帯刀
(
たてわき
)
の屋敷の者が刈りに来ていたんですが
半七捕物帳:43 柳原堤の女
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼は先に立って、スタスタと
和泉橋
(
いずみばし
)
の方を向いて、暗い柳原河岸を、歩き出した。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
と云いながら出ましたが、
外
(
ほか
)
に尋ねる
当
(
あて
)
もなく、途方に暮れてぶら/\と
和泉橋
(
いずみばし
)
の
許
(
もと
)
までまいりますと、向うから来たのは廻りの髪結い文吉で、前橋にいた時分から
馴染
(
なじみ
)
でございますから。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
出ると間もなく、己は
和泉橋
(
いずみばし
)
から自働電話をかけて、店の番頭を呼び出した。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
お玉ヶ池は今日神田
松枝町
(
まつえだちょう
)
の辺である。
和泉橋
(
いずみばし
)
の南方電車通の西側である。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
江戸に
参
(
まいっ
)
てから
下谷
(
したや
)
練塀小路
(
ねりべいこうじ
)
の
大槻俊斎
(
おおつきしゅんさい
)
先生の塾に朋友があって、私はその時
鉄砲洲
(
てっぽうず
)
に居たが、その朋友の処へ話に
行
(
いっ
)
て、夜になって練塀小路を出掛けて、
和泉橋
(
いずみばし
)
の処に来ると雨が
降出
(
ふりだ
)
した。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その場所は
和泉橋
(
いずみばし
)
を入ったところの
仲徒士町
(
なかおかちまち
)
とだけ言っておこう。今も住んでいるのが、つまり
明々白地
(
あからさま
)
に言うのを
憚
(
はばか
)
る
所以
(
ゆえん
)
でもあるのだが、その年代の調査は前同様
矢張
(
やは
)
り新しい部に属する。
白い光と上野の鐘
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
ここにまた師匠の
華客先
(
とくいさき
)
で神田
和泉橋
(
いずみばし
)
に
辻屋
(
つじや
)
という糸屋がありました。
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
やがて
亥刻
(
よつ
)
半(十一時)平次は
和泉橋
(
いずみばし
)
の方へ静かに歩み寄りました。ガラッ八が隠れているところからは、十歩、二十歩、心もとなく次第に遠ざかります。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
さびしいその柳原堤に沿って下ると、
和泉橋
(
いずみばし
)
です。
櫃
(
ひつ
)
をかかえた影を先に、二、三尺離れて女中の影がこれを守りながら、ふたりの女は、その和泉橋からくるりと左へ折れました。
右門捕物帖:37 血の降るへや
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
神田と浅草の方面をあてもなく歩き廻っていたが、
当
(
あて
)
のないことはどこまで行っても当がないから、一ぜん飯を食べて腹をこしらえて、再び柳原通りの
和泉橋
(
いずみばし
)
の
袂
(
たもと
)
へ戻って来ました。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
当時の
江戸分間大絵図
(
えどぶんけんおおえず
)
というものを
閲
(
けみ
)
するに、
和泉橋
(
いずみばし
)
と
新橋
(
あたらしばし
)
との間の
柳原通
(
やなぎはらどおり
)
の少し南に寄って、西から東へ、お
玉
(
たま
)
が
池
(
いけ
)
、
松枝町
(
まつえだちょう
)
、弁慶橋、
元柳原町
(
もとやなぎはらちょう
)
、
佐久間町
(
さくまちょう
)
、
四間町
(
しけんちょう
)
、
大和町
(
やまとちょう
)
、
豊島町
(
としまちょう
)
という順序に
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“和泉橋”の解説
和泉橋(いずみばし)は、東京都千代田区を流れる神田川に架かる、昭和通り(国道4号)の橋である。左岸(北側)は神田佐久間町1丁目および神田佐久間河岸、右岸は神田岩本町および岩本町3丁目となる。
(出典:Wikipedia)
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
泉
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“和泉橋”で始まる語句
和泉橋通
和泉橋際