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吻
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くち
ふりがな文庫
“
吻
(
くち
)” の例文
マラリア、デング熱の病原蚊、睡眠病の蠅、毒蚋、ナイフのような
吻
(
くち
)
の大馬蠅の
Tufwao
(
チュファ
)
ああ、その大集雲!
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
彼等自ら其天地を劃り、自ら其党派を
樹
(
た
)
てゝ曰く、真美は唯我党のみ知れり、純文学は唯我党のみ
与
(
あづ
)
かれり、門外漢をして
吻
(
くち
)
を揷ましむるなかれと。
詩人論
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
併し色が
生白
(
なまつちら
)
けて眉毛がチヨロけて眼尻が垂れ、
少
(
ちつ
)
と失礼の云分だが
倭
(
やまと
)
文庫の挿絵の
槃特
(
はんどく
)
に何処か
肖
(
に
)
てゐた。第一
忌
(
いや
)
な眼付をして
生緩
(
なまぬる
)
い
吻
(
くち
)
を
利
(
き
)
かれると
慄
(
ぞう
)
つと身震が出る。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
そこで龍とその魚を獲って、じょうをおろして帆柱の間に置いてあったが、二つとも
微
(
かす
)
かに息があった。そして龍は
吻
(
くち
)
を開けたり閉じたりしてたすけを求めているようであった。
西湖主
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
溢れる水を唇に
請
(
う
)
けて見せたが、稚兒は、手を淨める水に
吻
(
くち
)
を
接
(
つけ
)
るのを咎めた。
貝殻追放:017 泉鏡花先生と里見弴さん
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
恐ろしい格好をした
吻
(
くち
)
の先から、煙草の噛み汁のような黒い泡を
滲
(
にじ
)
ませる。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
直接
(
じか
)
に
吻
(
くち
)
を
接
(
つけ
)
るのは不作法だ、と
咎
(
とが
)
めたように聞えたのである。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
われ真心の限り白き君が手に
吻
(
くち
)
づけぬ。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
醶
(
ゑぐ
)
きに
吻
(
くち
)
を
腫
(
は
)
らしては
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
直接
(
じか
)
に
吻
(
くち
)
を
接
(
つけ
)
るのは不作法だ、と
咎
(
とが
)
めたやうに聞えたのである。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“吻”の解説
吻(ふん、proboscis)とは、動物の体において、口あるいはその周辺が前方へ突出している部分を指す用語である。動物群によってその部位や役割はさまざまである。
(出典:Wikipedia)
吻
漢検準1級
部首:⼝
7画
“吻”を含む語句
接吻
口吻
吻合
吻々
吻々々々
吻々吻
吻喙
喉吻
尖吻熱舌
接吻泥棒
接吻禮
有吻類
脣吻
餓吻