“吻々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほほ83.3%
ふつふつ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
珍客ちんかくに驚きて、お通はあれと身を退きしが、事の余りに滑稽こっけいなるにぞ、老婆も叱言こごといういとまなく、同時に吻々ほほと吹き出しける。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
親鳥も、とりめにでもならなければ可い、小児の罰が当りましょう、と言って、夫人は快活に吻々ほほと笑う。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
斯う思いながら縁から見て居ると、頭上ずじょうの日はカン/\照りながら、西の方から涼しいと云うよりむしろつめたい気が吻々ふつふつと吹っかけて来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)