いへ)” の例文
上夫は私しの親共よりゆづり金なりと云に越前守殿然すれば汝等は兄弟か兩人いへと云ば越前守殿ソレしばれとの聲につれ兩人を高手たかて小手にいましめ左右へ引すゑたり此時九助は其者の顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以てかれ請人うけにんは仕り候と云へば大岡殿然らば其方おとゝの願山儀は以前京都智恩院ちおんゐん弟子でしなりしかと申さるゝに多兵衞いへ然樣さやうでも御座りませぬ然らばどうぢやヘイ弟願山儀は江戸おもててらにて出家しゆつけ致せしと申すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まはんと存じし處なれば最早御肴は少しも御ざらぬと申に武士さぶらひしからば酒ばかりにてよろしといひければ彌助いへ其酒も賣切たりと云ばヤレ/\夫は是非もなし大方おほかためしあるべきにより出してくれよと云へば彌助はかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)