“司馬江漢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばこうかん71.4%
しばかうかん28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一は司馬江漢しばこうかんが西洋遠近法の応用、その二には仏国印象派勃興ぼっこうとの関係につきて最も注意すべき興味ある制作なりとす。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
司馬江漢しばこうかんの『西遊旅譚さいゆうりょたん』という紀行は、今から百四、五十年前のものであるが、これには中国のある山村で、女が毎日谷川たにかわへ水を汲みにかようことが書いてある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
僕は萩寺の門を出ながら、昔は本所ほんじよ猿江さるえにあつた僕の家の菩提寺ぼだいじを思ひ出した。この寺にはなんでも司馬江漢しばかうかん小林平八郎こばやしへいはちらうの墓のほかに名高い浦里時次郎うらざとときじろう比翼塚ひよくづかも残つてゐたものである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
久しき沈黙ののち司馬江漢しばかうかんひつの蘭人、突然悲しげに歎息す。
長崎小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)