口辺くちべ)” の例文
旧字:口邊
北川は上目遣うわめづかいに社長の顔を眺めた。そして、五十親爺おやじ口辺くちべ一寸ちょっと恥しそうしわのきざまれたのを見ると、一種の満足を感じて、ニヤニヤ笑いながら答えた。
その口辺くちべにたえずよき微笑を、たゞよはす様にしたと云ふ伝説がある。
美術上の婦人 (新字旧仮名) / 岸田劉生(著)