“取上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりあ68.2%
とりあげ18.2%
とりのぼ9.1%
とりや4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白刃しらはげ、素槍すやりかまへてくのである。こんなのは、やがて大叱おほしかられにしかられて、たばにしてお取上とりあげにつたが……うであらう。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古風にさしたり袋棚ふくろだなの戸二三寸明し中より脇差わきざしこじりの見ゆれば吉兵衞は立寄たちよりて見れば鮫鞘さめざやの大脇差なり手に取上とりあげさやを拂て見るに只今人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と言掛けまするが、取上とりのぼせて居りますから、木の根につまづき倒れる処を此方こちら駈下かけおりながら一刀浴せ掛ければ、惠梅比丘尼の肩先深く切付けました。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それになにわしなどは田地を沢山持って居ねえもんだから、他人ひとの田地を手伝をして、小畠こばた取上とりやげたものをちっとべえ売りにめえります、白山の駒込の市場へめえって
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)