“出陣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅつじん75.0%
しゆつぢん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでこの上はもう田村麻呂たむらまろをやるほかはないというので、いよいよ田村麻呂たむらまろ大将たいしょうにして、奥州おうしゅう出陣しゅつじんさせることになりました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「これはせっかくのご出陣しゅつじんですが、じつはそのちょっと東京へいってくるつもりで……はなはだ残念ざんねんだが……」
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
日露戰爭にちろせんさうのすぐ以前いぜんとはひながら、一圓いちゑんづゝにかぞへても、紙幣さつ人數にんず五十枚ごじふまいで、きんしやちほこ拮抗きつかうする、勇氣ゆうきのほどはすさまじい。とき二月きさらぎなりけるが、あまつさへ出陣しゆつぢんさいして、陣羽織ぢんばおりも、よろひもない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
髑髏どくろあたへ、いでや出陣しゆつぢん立上たちあがれば、毒龍どくりようふたゝさく
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)