“元来”のいろいろな読み方と例文
旧字:元來
読み方割合
がんらい46.2%
もともと16.9%
もと13.8%
ぐわんらい6.2%
もとより4.6%
いつたい3.1%
いったい3.1%
もとき3.1%
もとから1.5%
もと/\1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来(がんらい)このバナナが正しい形状を保っていたなら、こんな食(く)える肉はできずに繊維質の硬(かた)い果皮(かひ)のみと種子とが発達するわけだけれど
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
父親(おやじ)の名代で交際大事と顔を出したものの、元来(もともと)伝二郎としては品川くんだりまでうまくもない酒を呑みに来るよりは
イワン、デミトリチ、グロモフは三十三歳(さい)で、彼(かれ)はこの室(しつ)での身分(みぶん)のいいもの、元来(もと)は裁判所(さいばんしょ)の警吏(けいり)、また県庁(けんちょう)の書記(しょき)をも務(つと)めたので。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
山田(やまだ)は元来(ぐわんらい)閉戸主義(へいこしゆぎ)であつたから、其(そ)の躯(からだ)が恁(かう)云(い)ふ雑務(ざつむ)に鞅掌(わうしやう)するのを許(ゆる)さぬので、自(おのづ)から遠(とほざ)かるやうに成(な)つたのであります
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
元来(もとより)証文も何もない夢のような話、色に絡んでおだてて見たものの、自業自得の久兵衛、とんだお荷物を背負い込んだ具合で今さら引込みもつかず
元来(いつたい)実業界の先輩と威張つてる奴らは昔からの素町人(すちやうにん)か、成上りの大山師か、濡手で粟の御用商人か、役人の古手の天下つたのか
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
元来(いったい)この倶楽部は夜分人の集っていることは少ないので、ストーブの煙は平常(いつ)も昼間ばかり立ちのぼっているのである。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
茫然(ぼうぜん)と見守っていた亀吉は、歌麿の姿が吸いこまれたのを見定めると、嫉妬(しっと)まじりの舌打を頬冠りの中に残して、元来(もとき)た縁生院(えんじょういん)の土塀(どべい)の方へ引返した。
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そのため私たちの筋肉はだんだん元来(もとから)の機能(はたらき)を失って行きつつあると言われました。また私たちの体の支えかたも本当でないため、体の均斉(つりあい)がとれてない。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
其の者の身分柄にも障(さわ)るような事があってはならんから、これは秋月に言っては悪かろうと、斯う手前が考えて物を隠すと、却って悪い、と云うのは元来(もと/\)お屋敷へ出入(でいり)を致すのには
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)