“元亨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんこう75.0%
げんかう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中宮懐妊おん祈りの大修法は、すでに、おととし元亨げんこう二年の春にも聞えたことで、鎌倉が知っただけでも、これで数回なのである。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元亨げんこうめいある海中出現の鐘、頼朝寄進の薬師堂塔、庵房のあとをめぐって、四角の竹の林から本堂にもうで、それを左へ羅漢道らかんみちにかかると、突然
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御即位の当初は、後宇多ごうだ法皇が、院政を聴かれてゐたが、元亨げんかう元年天皇にまつりごとを還し給うたので、天皇は御英明の資を以て、記録所を復し給ひ、絶えて久しき御親政の実を行ひ給ふことになつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)