“侮辱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶじょく82.5%
ぶじよく11.3%
はづかしめ2.5%
あなどり1.3%
ぶぢよく1.3%
ぶべつ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれだけの凶賊を、探偵がとらえようともしないで逃がしてやるのが、どんなひどい侮辱ぶじょくだか、きみには想像もできないくらいだよ。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
命から二番目の一刀——來國俊を侮辱ぶじよくされた憤懣ふんまんの黒雲が、若い七之助の胸一杯に鬱積うつせきして、最早最後の分別も無くなつた樣子です。
私は調戲はれると言ふよりはなぶられるやうな氣がして、その度に堪へ難い侮辱はづかしめを感じて居りました。で、隱れるやうにしてお牧の家まで歩きました。
かくわれらあらん限り、御身のみ心をおのれとし、み栄を高くかかげて、異端者の悪しき思いやあまたの人の心なき業、また、そそっかしき心もて受けさせ給う侮辱あなどりをも、そそぎまつらんことを希う。
旅愁 (新字新仮名) / 横光利一(著)
今日こんにちおいしやうじたからとて、其當時そのたうじの二鑑識かんしきついて、侮辱ぶぢよくすることにはけつしてあたるまいとしんじてる。
是非下ろして見せると云う威嚇おどしもあらわれていない。下りたかろうとらす気色けしきは無論ない。ただ下りられまいと云う侮辱ぶべつの色で持ち切っている。それは何ともなかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)