“憤懣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんまん97.0%
いきどほり2.0%
いきどおり1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
命から二番目の一刀——來國俊を侮辱ぶじよくされた憤懣ふんまんの黒雲が、若い七之助の胸一杯に鬱積うつせきして、最早最後の分別も無くなつた樣子です。
何となく除者のけものにされた人の憤懣いきどほりが、むら/\と起って来るのを、彼は如何ともする事が出来なかった。
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
頼長はそれをひと目見て、彼女の僭上せんじょうを責めるよりも、こうした仰々ぎょうぎょうしい姿にいでたたせた兄忠通の非常識に対して十二分の憤懣いきどおりを感じた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)