“鑑識”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めがね63.4%
かんしき24.4%
めきき4.9%
おめがね2.4%
2.4%
めきゝ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
織娘の中で心掛けの善いおくのと云うが有りまして、親父おやじ鑑識めがねでこれを茂之助に添わせると、いことにはたちまち子供が出産できました。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
みんなは、陶器とうきについて、見分みわけるだけの鑑識かんしきはなかったけれど、そういわれてのぞきますと、さすがに名人めいじんさくだというこりました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
どうしても呉服の鑑識めききにはその方面に肥えた女の眼が必要だ。この磯屋も五兵衛の妹が中心になってやっているので、五兵衛はおもてに立って仕事を片づけているに過ぎない。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「お言葉だが——ときたね親分、銭形平次親分の一の子分で鑑識おめがねに叶って現場へ二度も行ったこの八五郎が、それくらいのことを聴かずに帰るものでしょうか——てんだ」
また、湯灌場物のなかから掘りだしをつかむには、それ相応の鑑識って、じっさい、湯灌場でうまい飯が食って行ければ、古手屋仲間ではまず押しも押されもしない巧者とされていた。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
鑑識めきゝたしかさを思はせる人柄です。