使途つかひみち)” の例文
じやの唐傘だつたら書生は自分のにする事を知つてゐたが、編笠では使途つかひみちに困つた。で、にかく奥へ入つて居士に訳を話してみると、居士は狼のやうな顔に、にやりと薄笑ひを浮べた。
とにかく質を出さうといふ金の使途つかひみちには、捨三も同感であつた。
質物 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)