“使童”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ボーイ33.3%
こもの16.7%
わらべ16.7%
ギャルソネ16.7%
グルウム16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口さがないホテルの使童ボーイ達は奇妙な取り合わせの二人を評して、広東産の鶏と土耳古トルコ産まれの孔雀とを交接かけあわせたようだと云うのであった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もっとも拙者の主人事は、世に有名な隠士いんしでござって、名前を明かさばお手前においても必ずご存じとは存じ申すが、拙者はほんのそのお方の走り使いのいわば使童こもの
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
頭に物を乗せた大原女おはらめが通る。河原の瀬を、市女笠いちめがさの女が、使童わらべに、何やら持たせて、濡れた草履で、舎人町とねりまちの方へ、上がってゆく。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、いって使童ギャルソネを招いて、何か小声でささやくと、やがて牧童が柵の木戸をあけて牛を一匹追い出して来た。
すっかり悪徒気取りで、去年の三月には、国立割引銀行デスコント・ナショナル使童グルウムを襲って三千フランばかりせしめたの、体育場イッポドロームの出札嬢をおどして有金残らず頂戴してきたことがあるのと途方もないことを言われるのですな。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)