使童こもの)” の例文
もっとも拙者の主人事は、世に有名な隠士いんしでござって、名前を明かさばお手前においても必ずご存じとは存じ申すが、拙者はほんのそのお方の走り使いのいわば使童こもの
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「オッ」と奥から返辞があって、使童こものの加藤次は縄で縛った三人の遊女を引き出した。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いつものように、藪原長者は、その夜も縁先へ座布団ざぶとんを敷かせ、むんずとその上に胡坐あぐらを組み、弓の折れのむちを握りながら、れた鐘のような声をあげて、家内の使童こものを呼ばわった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)