“伯仲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はくちゅう76.9%
おッつかつ7.7%
はくちう7.7%
はくちゆう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生の服装は中野君の説明したごとく、自分と伯仲はくちゅうの間にある。先生の書斎は座敷をかねる点において自分のへやと同様である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夕方ヤット辿り着く宿舎は、束縛の点では監獄と伯仲おッつかつでも、秩序や清潔の点では到底てんで較べもので無い。監獄部屋の名称は、刑務所の方で願下げを頼み込むに相違ない。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
中原安太郎なかはらやすたらう これも中学以来の友だちなり。諢名あだなたぬき、されども顔は狸に似ず。性格にも狸と言ふ所なし。西川に伯仲はくちうする秀才なれども、世故せこには西川よりも通ぜるかも知れず。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
高さはギルボアと伯仲はくちゆうの間なり。シユネムはギルボアのサウルに対してペリシテ人の陣せし所、双方の間は小銃のいくさ出来可でくべき程に近く思はる。