仙臺せんだい)” の例文
新字:仙台
その翌日、私は妹とともに再び津輕つがる海峽を越えわたつて、青森、仙臺せんだいと妹の旅疲れを休めながら、十七日の朝、五十日近い北國の旅を終へて、東京へ歸りついた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ぐつすりと寢込ねこんでた、仙臺せんだい小淵こぶちみなとで——しもつきひとめた、とし十九の孫一まごいちに——おもひもけない、とも神龕かみだなまへに、こほつた龍宮りうぐう几帳きちやうおもふ、白氣はくき一筋ひとすぢつきいて
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其時分幕府の基礎が大分だいぶ怪しくなつて來たので、木城氏や小栗氏の考へでは、遠からぬうちに江戸と京都と干戈相見あいまみゆる時が來るであらう、愈々いよ/\うなつたら仙臺せんだい會津あいづ庄内しようないと東北の同盟を結んで
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
奧州あうしう仙臺せんだい岩沼いはぬまの、得平とくへい膏藥かうやく
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)