仕舞しまは)” の例文
帳箱ちやうばこの上に置候處文右衞門歸りしあとにて右百兩の金子を仕舞しまはんと存ぜしに紛失ふんじつ致し種々いろ/\詮議中せんぎちう其翌朝そのよくてう文右衞門十三兩三分程の質物を受出し申候因て其樣子そのやうす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先方さきからもくちしてふたことはなし、此方こちらなほさら、これはとりとまらぬゆめやうこひなるを、おもつて仕舞しまへ、おもつて仕舞しまへ、あきらめて仕舞しまはうとこゝろさだめて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かはしつたな煮付て晩飯の代りに喰ふかよと鶴的莞爾くわんじとしイヤ喰て仕舞しまはぬ爲に買た今日馬を追て十八錢取つたが彼所あすこばゝの茶屋で強飯こはめしを二盆やつたから跡が五錢ほきやない是を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)