“仏弟子”の読み方と例文
読み方割合
ぶつでし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏弟子ぶつでしの法業とが、渾然こんぜんと、一つものになって、一韻いちいんかねにも、人間のよろこびが満ちあふれているように洛内の上を流れていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はこの人が仏弟子ぶつでしながら氏神をも粗末にしないで毎月朔日ついたち十五日には荒町あらまちにある村社への参詣さんけいを怠らないことを知っていたし
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
命が助かっても必ず仏弟子ぶつでしになっていたに違いない、今思ってみればきわめて深い思慮のある方であった、父宮も姉君も自分をこの上もない
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)