“五衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつつぎぬ50.0%
いつゝぎぬ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山頬(やまぎわ)の細道を、直様(すぐさま)に通るに、年の程十七八計(ばかり)なる女房(にょうぼう)の、赤き袴に、柳裏(やなぎうら)の五衣(いつつぎぬ)着て、鬢(びん)深(ふか)く鍛(そ)ぎたるが、南無妙。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
泰子(やすこ)は、五衣(いつつぎぬ)の袿(うちぎ)に、いつもながら、艶(あで)やかに化粧していた。家で朝夕に見ていたときより、加茂で会ったときより、見るたびに、若くなり、見よがしに、着飾っている。
人々眸(ひとみ)を凝らして之を見れば、年齒(とし)は十六七、精好(せいがう)の緋の袴ふみしだき、柳裏(やなぎ)の五衣(いつゝぎぬ)打ち重ね、丈(たけ)にも餘る緑の黒髮後(うしろ)にゆりかけたる樣は、舞子白拍子の媚態(しな)あるには似で
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
丈(たけ)なす髪とよじれ合いもつれ合いつゝ床を引きずって行く間、左大臣の装束とその人の五衣(いつゝぎぬ)とが一つの大きなかたまりになって、さや/\と鳴りわたりながら階隠(はしがくし)の方へうねって行くのに
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)