“二方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたかた85.3%
にはう8.8%
にほう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、このような思いすらも、お二方ふたかたの恋の気高さに比べますと、お恥かしい、汚らわしいもののように思われまして……。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かれ見付出みつけだしたいへからがさび土塀どべい二方にはうめぐらして、すで古風こふう片付かたづいてゐた。宗助そうすけ安井やすゐから、其所そこ主人しゆじんはもと加茂神社かもじんじや神官しんくわん一人ひとりであつたとはなしいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
また変に……それまでは、二方にほうに五十六枚ずつか——添水に向いた縁は少し狭い——障子が一枚なり、二枚なり、いつも開いていたのが、翌日から、ぴたりと閉りました。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)