“九仭”の読み方と例文
読み方割合
きゅうじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけて、中入りの戦いに、切レを取り損じては、九仭きゅうじんこう一簣いっきに欠こう。くれぐれも、引揚げの機を誤るなよ。風の如くいて、風の如く去れよ
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石子は登りつめた絶頂から九仭きゅうじんの谷へ落されたように情なくなった。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
九仭きゅうじんの功を一簣いっきく。なあ、そのままずらかりゃ怪我あねえのに、凝っては思案に何とやら、与惣公と化込ばけこんで一、二日日和見ひよりみすべえとしゃれたのが破滅の因、のう勘、匹夫ひっぷ浅智慧あさぢえ、はっはっは。