“中身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかみ88.9%
なかご11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、義雄の友人から中身なかみの這入らない手紙が屆いて、あの長篇小説は二三軒當つて見たが、どこでも受け付けない事情が分つた。
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
黒い頭巾ずきんをかぶって、姿はだかい修道士イルマンだが、中身なかみ裾野すその蚕婆かいこばばあだ。たきびで焼いたうさぎの肉をひとりでムシャムシャべている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亭「へい中身なかごは随分おもちいになりまする、へいお差料さしりょうになされてもおに合いまする、お中身もおしょうたしかにお堅い品でございまして」
ちおろしの中身なかごを一見して、二人は、交〻こもごもに、驚嘆した。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)