“蚕婆”の読み方と例文
読み方割合
かいこばばあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹童ちくどう蚕婆かいこばばあ問答もんどうをよそにべっついの火にむかって煙草たばこをくゆらしていた脚絆きゃはんわらじの男が、ふいに戸外おもてへ飛びだしてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おれか、おれは裾野すその折角村おりかどむらだ、だがいまあの村には、桑畑くわばたけ蚕婆かいこばばあと、おれの親方だけしか住んでいないから人無村ひとなしむらというほうがほんとうだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と説明すると、蚕婆かいこばばあはにわかに態度を変えて、下へもおかぬもてなしよう。茶をたり酒をだしたりしてすすめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)