“中老漢”の読み方と例文
読み方割合
ちゆうおやぢ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは一方ひとかたならぬ大騒で、世話人らしい印半纏しるしばんてんを着た五十格好かつかう中老漢ちゆうおやぢが頻りにそれを指図して居るにもかゝはらず、一同はまだ好く喞筒のつかひ方にれぬと覚しく
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
中老漢ちゆうおやぢは岩の上に卸した背負籠をになつて、其儘そのまゝ歩き出さうとして居たが、自分に尋ねられて
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
自分の眼にはまづけむりこもつた、いや蒸熱むしあつい空気をとほして、薄暗い古風な大洋燈おほランプの下に、一場のすさまじい光景が幻影まぼろしの如く映つたので、中央の柱の傍に座を占めて居る一人の中老漢ちゆうおやぢ
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)