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中村松江
読み方 | 割合 |
なかむらしょうこう | 50.0% |
なかむらまつえ | 50.0% |
どうだの、これは
別に、おいらが
堺屋から
頼まれた
訳ではないが、
何んといっても
中村松江なら、
当時押しも
押されもしない、
立派な
太夫。
鏡のおもてに
映した
眉間に、
深い八の
字を
寄せたまま、ただいらいらした
気持を
繰返していた
中村松江は、ふと、
格子戸の
外に
人の
訪れた
気配を
感じて、じッと
耳を
澄した。
文調は
重に
瀬川菊之丞(王子路考)
中村松江(里公)岩井半四郎(杜若)の如き
女形若しくは
市川春蔵佐野川市松の如き
若衆形を描けるを見るべし。