“中婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうばあ60.0%
ちゅうば40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中婆ちゅうばあが横向きに木の椅子に腰かけて、何かぎしていた。これも明るい頭巾をかぶっていた。二人ともよく肥っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
世辞せじを言う中婆ちゅうばあさん。まだどこやらに水々しいところもあって、まんざら裏店うらだなのかみさんとも見えないようでした。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小さい銀杏返いちょうがえしをって、黒繻子くろじゅすの帯を締めている中婆ちゅうばあさんである。相手にとは云っても、客が芸者を相手にしている積りでいるだけで、芸者はすこしもこの客を相手にしてはいない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もはや中婆ちゅうばァさんに見えかかっている位である。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)