“一棹”の読み方と例文
読み方割合
ひとさお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉子は桑と塗物の二つか三つある中から、かなり上等な桑の鏡台を買ったが、そこの紹介で大通りの店で箪笥も一棹ひとさお買った。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
成善は家禄をいて、その五人扶持を東京に送致してもらうことを、当路の人に請うてゆるされた。それから長持一棹ひとさおの錦絵を書画兼骨董商近竹きんたけに売った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
抵当の品物というのは、封印してある長持が一棹ひとさおであった。中には、内蔵助が、心をめて入れた品がちているのであったが、程なく、その使の者が帰って来ていうには
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)