“一塊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとかたまり46.1%
いっかい21.1%
ひとかたま18.4%
ひとくれ5.3%
ヒトクレ3.9%
いつくわい2.6%
ひとかけ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはそれらの団体が一塊ひとかたまりとなって共通的な行動を取るように仕組まれた組織で、一つの組合には組長、副組長というものがあって
こよい四月十九日から、わずか四十余日の後には、本能寺の猛火の中に、その肉体を一塊いっかいの灰となしていた信長だったのである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがてほかの連中も、そんな私の後から一塊ひとかたまりになって、一の懐中電気をたよりにしながら、きゃっきゃっと言って降りて来た。……
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
当麻たぎまむらは、此頃、一本の草、一塊ひとくれの石すら、光りを持つほど、にぎわちて居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
當麻の邑は、此頃、一本の草、一塊ヒトクレの石すら、光りを持つほど、賑ひ充ちて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
一片いつぺんのパンも一塊いつくわいにくもなきこのみじめな艇中ていちう見廻みまわして、ふたゝわたくしかほながめた姿すがたは、不憫ふびんともなんともはれなかつた。
彼はそれに困って、浴室の隅にあるかけひの下にゆき、髪の元結もとゆいを解いて、一塊ひとかけの粘土を毛の根にこすり、久しぶりで、ざぶざぶと髪を洗いほぐした。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)