“ちちうえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
父上63.6%
養父上9.1%
実父上9.1%
義父上9.1%
舅上9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは、このへやのなかにあるものを、けっしてあなたさまにお見せしないと、お父上ちちうえさまにお約束やくそくしたのでございます。
とものうて、京都のお養父上ちちうえにお目にかかり、かたがた青蓮院の師の君にもおとりなしを願うて、ひとまず弟の身を、家に帰してくれい
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「兄上——。どうして、養父上ちちうえに、会わないのですか」朝麿は、恨むように、兄の手へすがった。女は、池のふちから、じっとそれを見ていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禄を捨てた浪人共と戦って、上杉家の社稷しゃしょくくつがえしても、殿には、かまわぬとお考え遊ばしますか。……しかも、すでに亡きお実父上ちちうえ御首級みしるしが、蘇生そせいでもすると思召されるのか
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「別に仔細はござりませぬ。義父上ちちうえさまがお申付けあそばすことを、わたくしが代っていたしたのでございます」
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「これにてお召出しにあずかりましたお役目、どうやら無事に果しましてござりますが、就ては舅上ちちうえに改めてお願いがござります」
入婿十万両 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)