養父上ちちうえ)” の例文
とものうて、京都のお養父上ちちうえにお目にかかり、かたがた青蓮院の師の君にもおとりなしを願うて、ひとまず弟の身を、家に帰してくれい
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「兄上——。どうして、養父上ちちうえに、会わないのですか」朝麿は、恨むように、兄の手へすがった。女は、池のふちから、じっとそれを見ていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしが一緒に行ってあげよう。そして、ともどもに、養父上ちちうえへお詫びをするが子の道ではないか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)