“いたべい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
板塀98.6%
板囲1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう車道から人道へ乗り上げそれでも止まらないで板塀いたべいへぶつかって逆戻をする事一間半、危くも巡査を去る三尺の距離でとまった。
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その家というのもほんの名ばかりのような小屋から、もと私達の住んでいた母屋おもやとその庭は、高い板塀いたべいさえぎられて殆ど何も見えなかった。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そのあたりは恰度××ビルディングの普請場の板囲いたべいが続いているところだったので、彼女がそうした工合に意気揚々と立ち出でそうな玄関口なぞは一つもなかったのだから。
(新字新仮名) / 渡辺温(著)