“ヲランダ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和蘭陀66.7%
和蘭33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和蘭陀ヲランダと云ふ国は可愛かあいさうな位小さい国だね。素通りしてしまはうと思へば七時間位で通つてしまへるのだからね。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この村は小い、古風な村です。それも尤も、むかし和蘭陀ヲランダの移住民が、当時善政の聞えのあつたペエテル、ストユイヱサント(渠は無窮の平和にやすめ)の時代に建てたのだから。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
九月の中頃に和蘭陀ヲランダから巴里パリイへ帰つて来ると、下宿の細君が十日とをか程前の晩キキイが女のを産んだと云ふ話をした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
自分の思郷病しきやうびやうます/\人目に附く迄はげしく成つた。其れで土地がかはれば少しは気の紛れる事もあらうと良人をつとに勧められて不順な天候の中に強ひて独墺及び和蘭陀ヲランダの旅を思ひ立つのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
大葬の済む迄は遠慮したいと思ふので芝居へもかない。独逸ドイツから和蘭ヲランダへかけて旅行しようと思ふが雨天の為に其れも延びちである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
予は和蘭ヲランダ派のリユウバンスについその気魄きはくと精力の偉大、その技巧の自由を驚歎しながら、何となく官臭とも云ふべき厭味いやみのあるのに服しなかつたが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
美術館では和蘭ヲランダの古画と併せてリユウバンスとヷン・ダイクの作品に注意すべき物が少しつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)