“わがめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我眼40.0%
吾目20.0%
吾眼20.0%
我目20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、私の臆病には自分ながら愛想あいそきる位で、倫敦へ帰ったのちも、例の貴婦人の怖い顔が明けても暮れても我眼わがめ彷彿ちらついて、滅多に忘れるひまがない。
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かかるうちにも心にちとゆるみあれば、煌々こうこう耀かがやわたれる御燈みあかしかげにはかくらみ行きて、天尊てんそん御像みかたちおぼろ消失きえうせなんと吾目わがめに見ゆるは、納受のうじゆの恵にれ、擁護おうごの綱も切れ果つるやと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
眼の色と云わんより、眼と地の相交あいまじわる所が、次第に色を取り替えて、いつ取り替えたか、ほとんど吾眼わがめあざむかれたるを見出し得ぬ事である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また同書蛇柳の図の上方に、「我目わがめにも柳と見へて涼しさよ」麦林 の俳句と、「ともすればたけなる髪をふりみだし人の気をのむ風の蛇柳」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)