“りゅうげじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竜華寺60.0%
龍華寺40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはかつてそれらの中の一構ひとかまえが、有名な料理屋田川屋の跡だとかいうはなしを聞いたことがあった。『たけくらべ』に描かれている竜華寺りゅうげじという寺。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
翌日も約束通り一人で三保みほ竜華寺りゅうげじを見物して、京都へ行ってから安井に話す材料をできるだけこしらえた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三保みほの松原とか、久能山くのうさんだとか……あれ何ていうの樗牛ちょぎゅうという人のお墓のあるところ……龍華寺りゅうげじ? 方々見せてもらって、静岡に滞在していたの。そして土地のも呼んで、浮月に流連いつづけしていたの。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
或日父母に従って馬車を遠く郊外にせ、柳とあしと桑ばかり果しなくつづいている平野の唯中に龍華寺りゅうげじという古刹こさつをたずね、その塔の頂に登った事を思返すと、その日はたしかに旧暦の九月九日
十九の秋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)