“らくが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落書66.7%
洛娥33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの落書らくがきは、まだいてあるかな。あれから、もし隣村となりむらたら、なにかまたいたかもしれない。」
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「子供衆の落書らくがきでございますよ。ろくでもないことをベタベタ書き散らすので、主人が氣を病んで、昨日の夕方私に言ひつけて洗はせましたが、なか/\落ちません」
かれは、それをひろうと、ゆびさきでつちとしました。そして、かべいてある、落書らくがきにならべて良吉りょうきちは、自分じぶんむらき、そのかたわらにM生エムせいとしたのであります。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、半月はんつきばかりたってから、良吉りょうきちは、ふたたびようたしのために、ガードのしたとおりかかりました。そのとき、かれは、なんで落書らくがきのことをおもさずにいましょう。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その一人の洛娥らくがと云うのは、貴州の省長王文華おうぶんかと結婚するばかりになっていた所、王が暗殺された為に、今でも芸者をしていると云う、はなはだ薄命な美人だった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)