“らく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ラク
語句割合
74.8%
12.2%
3.4%
2.7%
安易2.0%
容易1.4%
千秋楽1.4%
0.7%
閉会0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうでしょう。ただしいことをしながらくるしめられ、わるいことをしても、らくらしをしているひとがあるのは、どうしたわけですか。」
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
濟まない。どうぞ堪忍してくれ。どうせなほりさうにもない病氣だから、早く死んで少しでも兄きにらくがさせたいと思つたのだ。
高瀬舟 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
若し我をもとむるものならば奈何せん。われは巨巖の如くに我前に在る「コリゼエオ」にかくれたり。われは猶きのふらくしたる如き重廊の上に立てり。こゝは暗くしてまたひやゝかなり。
三分廬を出づ、諸葛んぬるかな、一身らくに入る、賈彪かひょういずくに在りや。心は貫高を師とし、而してもとより名を立つる無く、志は魯連を仰ぎ、遂に難をくの才に乏し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
お部屋方の遠縁へ引取られなさいましたのが、いま、お話のありました箔屋なのです。時節がら、箔屋さんも暮しが安易らくでないために、工場こうば通いをなさいました。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
死んだ農奴をなるべく容易らくに、なるべく安く買い取ることの出来そうな地方ばかり捜しまわったのである。
戦い利あらずと見てとったのだろう、狸穴の寄席の千秋楽らくの晩に、文歌がこういって暇をとっていってしまった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
そこに用いられた比喩をとって言えば、乳が乳である時にはそれはらくでない、酪が酪である時にはそれは乳でない、しかし酪を作ろうとする人は水を用いずして乳を用いる。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それが、毎日四時の閉場はねになると、一番下になってしまって、寛永寺の森の中に隠されてしまうのだよ。いいからそれを、私は閉会らくの日まで買い切るからね。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
当時は特に留意せなんだが、ほどなく老人死した後考うるに、らく和名川原毛黒いたてがみの白馬だというから、不毛に当らず。