“よみふけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
読耽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春日は△△中学校と門標のある中へサッサと這入り、名刺を出して校長に面会を求め、少時しばらく何か話していたがやがて生徒名簿を借受けて、拡げ出した、或一頁を読耽よみふけっているから
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
二枚書けばたちまち筆渋りて癇癪かんしゃくばかり起り申候間まづ/\当分は養痾ようあに事寄せ何も書かぬ覚悟にて唯折節おりふし若き頃読耽よみふけりたる書冊しょさつらちもなく読返してわずか無聊ぶりょうを慰めをり候次第に御座候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
食事時間を大分過ぎていたので、わずかに数える程の客があちこちの席にいているばかりであった。卓子テーブルを三かわおいた彼の筋向うには、前額の禿上った男がしきりに新聞紙を読耽よみふけっていた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)