“やくなん”の漢字の書き方と例文
語句割合
厄難100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六条院の人々は皆大厄難やくなんが来たように、悲しんでいる。冷泉れいぜい院も御心痛あそばされた。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
また實際じつさい無※ばかことには相違さうゐないのだが、それが偶然ぐうぜんにも符合ふがふして、いまになつてかんがへると、あだか※去くわこ樣々さま/″\なる厄難やくなん前兆ぜんてうであつたかのごとく、かつ朝日島あさひじま生活中せいくわつちう櫻木大佐さくらぎたいさ此事このことかたつたとき
厄難やくなんに逢つてからこのかた、いつも同じやうな悔恨と悲痛との外に、何物をも心に受け入れることの出來なくなつた太郎兵衞の女房は、手厚くみついでくれ、親切に慰めてくれる母に對しても
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)