“めくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目口50.0%
眼口50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんだっていやにあてこすりばかり言って、つまらん事にも目口めくちを立てて小言こごとを言うんです。近頃はあいつまでが時々いやなそぶりをするんです。わたしもうしゃくさわっちゃったから
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
表二階おもてにかいの、狭い三じょうばかりの座敷に通されたが、案内したものの顔も、つとほのめくばかり、目口めくちも見えず、う暗い。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
をつと簑笠みのかさを吹とられ、つま帽子ばうしふきちぎられ、かみも吹みだされ、咄嗟あはやといふ眼口めくち襟袖えりそではさら也、すそへも雪を吹いれ、全身ぜんしんこゞえ呼吸こきうせま半身はんしんすでに雪にめられしが
おゝそれよりはひとことひとこと藤本ふぢもとのならば智惠ちゑしてくれんと、十八にちくれれちかく、ものいへば眼口めくちにうるさきはらひて竹村たけむらしげき龍華寺りうげじ庭先にはさきから信如しんによ部屋へやへのそりのそりと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)