“ふなばし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
船橋42.9%
桟橋14.3%
檥橋14.3%
舟梁14.3%
舟橋14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅草あさくさの或る寺の住持じゅうじまだ坊主にならぬ壮年の頃あやまつ事あって生家を追われ、下総しもうさ東金とうかねに親類が有るので、当分厄介になる心算つもり出立しゅったつした途中、船橋ふなばしと云う所である妓楼ぎろうあが
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
「庭に、船は上がりませぬ。お履物をはいて、河岸の桟橋ふなばしまで、おひろいを」
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下総の亭南ていなみ、今の岡田の国生くにふ村あたりが都になる訳で、今の葛飾かつしかの柳橋か否か疑はしいが檥橋ふなばしといふところを京の山崎になぞらへ、相馬の大井津、今の大井村を京の大津に比し
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
むらさきにほふ武蔵野の原、塩竈しほがまぎたる朝げしき、一〇象潟きさがたあまとまや、一一佐野の舟梁ふなばし一二木曾の桟橋かけはし、心のとどまらぬかたぞなきに、なほ西の国の歌枕見まほしとて、一三仁安三年の秋は
実に英吉利人はいずくに来ても英吉利人なりと打笑うちわらいぬ。長野にて車を下り、人力車やといて須坂に来ぬ。この間に信濃川にかけたる舟橋ふなばしあり。水清く底見えたり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)