“はっぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
発砲57.1%
八方28.6%
発泡14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それには、ひとっていて、下方かほうにたむろしている敵軍てきぐんのようすを偵察ていさつしていたのであります。すると、これを射落おとそうと、てき騎兵きへい軽気球けいききゅうがけて、発砲はっぽうしていました。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
なに坊主が小遣こづかいりにうらないをやるんだがね。その坊主がまた余計な事ばかり言うもんだから始末に行かないのさ。現に僕がうちを持つ時なども鬼門きもんだとか八方はっぽうふさがりだとか云っておおいに弱らしたもんだ
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ある時余は鏡に写して背中の有様をうかがはんと思ひ妹にいふに妹しきりに止めて聴かず、余は強ひて鏡を持ち来らしめ写し見るに、発泡はっぽうの跡、膿口など白く赤くして、すさまじさいはんやうもなく
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)