“なゝつどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寅刻50.0%
申刻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此者このもの共儀今曉こんげう寅刻なゝつどき頃主人近江守持場もちば御橋の中程に於て口論こうろん箇間敷がましき儀申つのり居候故番所より聲掛こゑかけ追拂はんと致せし處一圓退去たいきよ仕つらず互いにつかみ合金八十兩を双方さうはう自分の物の由申爭ひ候段御場所柄ばしよがら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
尋ね見んとて翌朝よくてう寅刻なゝつどきより起出おきいでて友次郎忠八の兩人は品川と千住の方へ尋ねにこそは出行けれ爰に又桝屋ますや方にては吾助が日光につくわうへ行とて出しよりはや五六ヶ月になれどもかへり來ざればさては宅兵衞をあざむき金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知られる樣になる斯の如くして馴染なじみが出來るとくづを買求かひもとめらるゝなりさうさへすると先々で何時いつものくづ屋さんがきたから最早申刻なゝつどきならん夕膳ゆふぜんの支度を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
亭主は押止おしとゞめ此大雨に勿々なか/\御出立は相成るまじ其上最早もはや申刻なゝつどきすぎたれば大津迄出給はぬ内に日はくれ申すべし夫よりも今宵は此所に泊られてよく未明より立給ふが御便利成べしと申ければ忠八もにもと思ひ其夜の内に是迄これまでの宿賃を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)