“とくとみろか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徳冨蘆花50.0%
徳富蘆花50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳冨蘆花とくとみろかが『ほととぎす』に名を成した後の或る時「我は小説家たるを恥とせず」とポーロもどきに宣言したのはやはり文人としての国士的表現であった。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
会津あいづ生れの山川捨松すてまつは十二歳(後の東大総長山川健次郎男の妹、大山いわお公の夫人、徳冨蘆花とくとみろかの小説「不如帰ほととぎす」では、浪子——本名信子さんといった女の後の母に当る人)
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「別に憤慨しているのではないけれど、世間にはよくばか者があって、碧瑠璃園へきるりえん徳富蘆花とくとみろかのようないい加減な通俗小説をえい方の標準にして俗悪な批評をするものが多いから」
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
おまけにこのまちの智識階級はやっと徳富蘆花とくとみろか程度なのね。きのうも女学校の時のお友達に会ったら、今時分やっと有島武郎ありしまたけおを発見した話をするんじゃないの? そりゃあなた、なさけないものよ。
文放古 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)